2月は1年で一番寒い時期。
寒いってだけでどこも行きたくなくなって家に引きこもりたくなりますよね。
夏の時期みたいに元気ハツラツ!といきたいところだけど、冬だけなんだか元気がない…ってことありませんか?
体のダルさ、無気力、集中できない・・・それってもしかしたら「冬季ウツ」かもしれません。
冬季ウツとは?
別名:季節性感情障害
通称:季節性うつ・冬季うつ・ウィンンターブルー と呼ばれるものです。
主な症状
- 気分が落ち込む
- 疲れやすくなる
- 無気力になる
- 集中力が落ちる
- 過食になる
- 過眠になる
甘いものが異常に欲しくなったり、お腹がいっぱいなのに食べ続けてしまう。
毎日10時間以上寝ても日中眠くなったり、朝起きるが辛い。
これらの過食や過眠の症状が特に強いのが冬季うつの特徴です。
原因
冬季ウツの主な原因は「日照時間の減少」だと言われています。
なので季節の変わり目や、日照時間が短くなる秋や冬に多く発症します。
太陽光を浴びることで、脳内の神経伝達物質セロトニンが分泌され、逆にメラトニンの分泌は抑えられます。
セロトニンは、ドーパミン(喜び、快楽など)やノルアドレナリン(恐怖、驚きなど)などをコントロールし、精神を安定させる働きがあります。セロトニンが低下すると、精神的に不安定になり、攻撃性が高まったり、不安やうつ・パニック症状の精神症状を引き起こすといわれています。
メラトニンは、睡眠・覚醒リズムやホルモン分泌リズムなどを調整する働きがあります。
つまり、日照時間が短くなることで精神的に不安定になり、体内時計の調節機能が弱まるということです。
実際にあるケース
北欧などの冬に日照時間が極端に短くなる高緯度地域では、一般的な病としてよく知られています。
日本からの留学生や移住者が、日本より日照時間の短いヨーロッパ圏に行って冬季うつのような症状が出たという話はよくあるそうです。
春の暖かくなるころ日照時間の増加とともに回復するので、病気だと気づかない人も多いようです。
冬季ウツの対策は?
日照時間を増やす
まずは、日照時間を増やすこと。
先述した太陽光を浴びることで分泌されるセロトニンは別名「幸せホルモン」と呼ばれ、人の幸福感に影響します。
朝さんぽをする
朝さんぽとは、名前の通り朝起きてすぐ散歩をすることです。
起床後1時間以内に、15~30分の散歩を行うことでセロトニンが活性化するとされています。
SNSやメディアでユーチューバーや著名人が「モーニングルーティンで散歩をしている」というのを耳にしたことはないですか?
朝散歩をすることで、日光を浴びリズム良く体を動かすことで1日の始まりにセロトニンが活性化し、精神を安定させ、高いパフォーマンスを発揮できるようになります。
また、足の筋肉を動かすことで全身の血行がよくなり、脳にも十分な血液が送られるため記憶力や集中力のアップの効果があるともいわれています。
ただでさえコロナ渦で引きこもりがち、太陽を浴びる生活をしている人も少ないのではないでしょうか?
心身の健康のことを考えて、科学的根拠のある健康法を試してみてください。
光療法ライトを使う
人工的な明るいライトで、太陽光を浴びるのと同じ効果を得る方法です。
明るいライトに浴びれば回復するのかー!と思って部屋の照明を明るくしても、残念ながら意味がありません。
なぜなら、照度(明るさの度合い)=ルクスが足りないからです。
部屋の照明は最大でも800ルクスほどですが、効果のある専用の光療法ライトは照度が1万ルクスあります。
屋外の太陽光は晴天で10万ルクス、曇天で1万ルクス、雨の日で1000ルクスありますので、
光療法ライトは屋外の曇り空と同じ明るさということです。
朝起きて光療法ライトの光を30分~1時間浴びると効果的です。
朝以外でも、気の向いた時に光を浴びると夏の暖かさを感じられて気分転換にもなるのでオススメですよ。
もし、できることなら…
日照時間の多い地域に移住する
できるならこれが一番いい解決方法です。
日照時間の減少が原因なのだから、日照時間の多い地域に住めば回復がかなり見込まれます。
実際に冬季うつが原因で沖縄に移住したところ治った!という人がいますので、もし可能な人は日照時間の多い、つまり赤道により近い地域への移住を検討してみるのもいいかもしれません。
まとめ
冬季うつ病は、「寒さ」が原因ではなく「日照時間の減少」が原因の病だということが分かりました。
我々人類は太陽無くしては生きていけません、太陽の偉大さを感じましたね。
冬になんかダルいなーと感じたら、とりあえず朝起きて太陽を浴びてみてください。
幸い日本は冬晴れの日が多いので、少し寒さ我慢して外に出てみましょう。
この記事で冬の不調に悩む人の助けになればいいなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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